プロジェクト開始前に弁護士と相談することの必要性
先日顧問先から連絡があり,私が1年ほど前に新たなプロジェクトが開始する前に契約書等の作成・チェックと,関係者との交渉を行った案件について,結局のところプロジェクト自体が頓挫してしまったのだけれども,私が作った覚書のお陰で,投入した資金が実質的に返金されたという知らせがありました。
新たなプロジェクトは,関係者が多く,ソフトウエア開発等も絡み,クライアントの立場と権利をどのように確保するか等について色々と打ち合わせをし,関係者とも交渉の上で,一応スタートを切ったものでした。
プロジェクトが頓挫したこと自体は残念ですが,プロジェクト自体がクライアントにとっては経験のない種類のもので,商流に絡んでいくことでどのような利益やリスクがあるのか等,読めない点もあったので,どちらが吉であったかは分からないかもしれません。
問題が発生する前に,弁護士が介入することの重要性を再認識したところです。
費用対効果の面もありますが,新たなプロジェクト開始前には,プロジェクトの組立や関係者の立ち位置,権利,ブランドの形成等種々の観点から弁護士の法律知識や論理的思考力が役立ちます。
日頃から弁護士と密接に付き合い,プロジェクト開始時等には早めの相談がおすすめです。