静岡の弁理士・弁護士 坂野史子のブログ

静岡市で活動している理系の弁理士 弁護士です。静岡のぞみ法律特許事務所 http://www.s-nozomilawpat.jp

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

契約書はビジネスモデルを反映させる。

契約書のチェックや作成を依頼された際には,実際に行うビジネスがどのようなものか詳細にお聞きします。 その上で契約の内容がビジネスモデルを反映しているかどうか考えながら,依頼者ができるだけ有利な契約を締結できるように修正をしたり,条項を作成し…

商標登録は重要です。

商標登録についての相談で深刻なものに遭遇することがあります。 1件は数年使用してきた標章について,商標権者から警告書が来たというものです。 自分が使用してきた標章について商標登録出願はしていませんし,使用する前に特許情報プラットフォーム|J-P…

相手方から示された契約書で注意をすべきところ

相手方から示された契約書で特に注意をすべきところは,片方だけ(自分だけ)義務を負っているところです。 双方が義務を負う場面で,相手方から示された契約書で,それ程無茶な条件が記載されていることはそれ程ないと思われるからです。 他方,片方のみ義…

クラウドファンディングとアマゾン

クラウドファンディングで資金を集めてアマゾンで売る! こんなビジネスモデルがうまく行ったという話を聞きました。 クラウドファンディングをやると検索上位に結果が残るので,ここからアマゾン等で販売する商品の宣伝になるというのです。 面白いですねー…

フリーランスのイラストレーターの法律問題(5)・・使用許諾と著作権譲渡の違い

先日,知り合いのイラストレーターに取引先との契約書を見せてもらいました。 ・一つは使用許諾契約書と記載されており,取引先はイラストレーターからイラストの使用を許諾される立場であり,取引先がイラストを使用できる範囲が明記されています。 ・一つ…

フリーランスのイラストレーターの法律問題(4)何度も描き直しをさせられてイラストが完成しない。

何度も描き直しをさせられてイラストが完成しない。 イラストは請負契約にあたる可能性が高いので,完成しないと請負代金を払ってもらえないということになります。 そうすると,何回も書き直しをさせられて,いつまでも完成しないと対価がもらえないという…

知的財産権の権利行使の相手方を誰にすべきか

例えば自社の特許権に関する商品を製造している企業が他の企業にその商品を販売し,当該企業がコンシューマーに販売しているとします。 そうすると,実施をしているのは製造・販売している企業と,それを買っている企業ということになります。 ライバルであ…

弁護士と親密に付き合うことのメリット

弁護士と顧問契約をすると、メールや電話で気軽に相談ができるし、企業の様子を日頃から観察してもらえるので、何か起こったときや起こる前兆があったときに適切に対処してもらえるというメリットがあります。 最近中小企業の代表者等と話していて思うのは、…

知財事件で弁理士・弁護士について思うこと

特許・意匠・商標・不正競争防止法・著作権法等の知財事件をやっていると、弁理士と協同して代理をしたり、相手方が弁護士であったり弁理士であったりします。 最近思うのは 弁理士の良いところは ・特許明細書や仕様書等の論点となり得る箇所の指摘が的確で…

知財事件で弁理士・弁護士について思うこと

特許・意匠・商標・不正競争防止法・著作権法等の知財事件をやっていると、弁理士と協同して代理をしたり、相手方が弁護士であったり弁理士であったりします。 最近思うのは 弁理士の良いところは ・特許明細書や仕様書等の論点となり得る箇所の指摘が的確で…

複数の法律での保護を考えることの重要性

【技術】 技術的なものであれば,特許権の登録の可能性を考えるのが通常だと思います。しかしながら,結局物を解析してもわからないものであったり,製造方法の発明等の場合は,特許出願をして公開してしまうよりも,ノウハウとして秘密にしておいた方がよい…

複数の法律での保護を考えることの重要性

【技術】 技術的なものであれば,特許権の登録の可能性を考えるのが通常だと思います。しかしながら,結局物を解析してもわからないものであったり,製造方法の発明等の場合は,特許出願をして公開してしまうよりも,ノウハウとして秘密にしておいた方がよい…